rabbit vanira
prologue

始まり

いつからだろう。

こんなにも甘いものが

嫌いになってしまったのは…



「羽咲!」


「愛菜。おはよう。」


愛菜が私に抱きついてくる。


私はこの春高校三年になった。


名前は甘味 羽咲。


趣味は、絵を書くこと。


友達は隣にいる下風 愛菜。幼稚園から一緒


の大親友。


まぁ、至って普通の女子高生ってこと。


このこと以外は…


「うっ…」


「どうしたのッ!?羽咲っ!」


「甘い香りが…」


「え?」


「頭…痛い…」


目の前が暗くなる。


「羽咲!」
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