rabbit vanira
次の日


私と愛菜のところにレオン君がくる。


「ねぇ!やっぱり須藤って人。その人『朱


桜』っていう族の総長だったみたい。」


「そうなんだ…」


「まぁ、その族は潰れてるしね。でも…」


「でも?」


愛菜が聞き返す。


「うん。その族を潰した『白銀の狼』って人


の情報が全然ないんだよ。」


「そうなんだ…」


「でも、一つだけわかってることがあって…


その人おでこにタトゥーが入ってるんだっ


て。」


「え…?」


ドクンっ…


心臓が飛び跳ねる。


「えー。怖っ!って、大丈夫?羽咲?」


「あ、うん…」


「でも、よくおでこにタトゥーなんて入れた


よねー。珍しい。」


「そう、だね…」


宇佐木さんの顔がよぎる。


まさか、ね…
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