rabbit vanira
見たことないような宇佐木さんの顔…



切ないような、苦しそうな顔をしている。



宇佐木さんの頬に触れようとした時…



「羽咲っ!?」



私は香りに耐えきれず、膝から崩れ落ちて



しまった。



「大丈夫、です…」



「大丈夫って…顔色悪いよ!話すにしても場



所を変えた方が…」



「いいです!」



私は宇佐木さんにしがみつく。



「ここで、聞きたいです…」



「…わかった。」



宇佐木さんは私の目線に合わせてしゃがみ



こむ。
< 116 / 175 >

この作品をシェア

pagetop