rabbit vanira
買い物をしていた時だった。


「羽咲!ちょっとごめん!」


「どうしたの?」


「お腹が痛い…」


「えー!だからやっぱり、さっきのスイパラ


でケーキ食べすぎだよ!」


「ごめん…トイレっ!」


愛菜はトイレへ駆け込んでいく。


私は近くのベンチに腰掛ける。


「ふぅー。」


休憩がてら、携帯をいじる。


その時。


「羽咲ちゃん。」


「え…?」


「こんなところで会うとは。」


「須、藤さん…どうしてここに…?」


「いやー、たまたま…なーんて。君を追って


きたんだよ。甘味 羽咲ちゃん。」


すると、須藤さんの後ろに怖い男の人が4人


並ぶ。


「ねぇ。羽咲ちゃん。宇佐木、大事だよね?


守りたいよね。」


「え…?」


「宇佐木に手を出されたくなきゃ、俺らに付


いてきてくれる?俺らも、女の子相手に手


荒なまねしたくないしさ。ね。羽咲ちゃ


ん。一緒に来て。」


「本当に宇佐木さんを守れますか…?」


「うんうん。ダイジョーブだって。羽咲ちゃ


んとお話したいだけだから。行こっか。」


「…」


私は渋々付いていくことにした。


だって、私が行かなければ、宇佐木さんが


襲われる。


もう二度と宇佐木さんに辛い思いをさせた


くない。


そして、


この私の選択が取り返しのつかない事件を


起こす。
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