rabbit vanira
その頃。


「羽咲…!?」


どこに行ってしまったのだろう。


迷子…?


いやいや…羽咲の事だから、そんな事はあり


えない…


と、したら…


愛菜の脳裏に悪い予感がよぎる。


ま、さか…


でも、こんなにも人目につくところで…


だけど…本当にそうだとしたら…


とっさに、宇佐木さんに連絡する。


『はい。どうしたの?愛菜ちゃん。』


「どうしましょう…」


涙がこぼれる。


『どうしたの?大丈夫?そういえば、今日


羽咲と遊びに言ってたよね?』


「はい…でも!羽咲がいなくなっちゃって…」


『え…?』


「もしかしたら、羽咲…須藤に連れていかれ


たかも…すみません!」


『…』


「と、とりあえず、お店に行きます!」


愛菜は、宇佐木さんのお店へ走り出す。


別の人に連絡を取る。


出たのは…


『どぉしたの?珍しい!愛菜が連絡してく


れるなんて。』


「レオン…助けて…」
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