rabbit vanira

愛菜がお店の目の前につくと、レオンが待


っていた。


｢どうしよう…｣


｢大丈夫。とりあえず、入ろう。｣


ガチャリ…


お店に入ると宇佐木さんがいた。


｢愛菜ちゃん…｣


｢ごめんなさいっ！あたしがトイレに行った


時に…帰ってきたら、いなくって…｣


｢大丈夫。愛菜ちゃんのせいじゃないよ…｣


そう宇佐木さんが言った時、


愛菜の携帯がなる。


｢羽咲から、だ…｣


｢でて、愛菜ちゃん。｣


｢はい。｣


震える手で携帯を取る。


｢愛菜…っ｣


｢羽咲っ！｣


最初に聞こえてきたのは羽咲の声。


｢こんにちはー。須藤でーす。｣


｢あなたが…｣


｢ごめんね、宇佐木に変わってくれるかな｣


愛菜は無言で宇佐木さんに携帯を渡す。


｢須藤か…？羽咲はどうしたんだよ！｣


｢えーっと、君の彼女。人質にしてまーす。


泣き叫ぶ姿がたまらなくそそるよね。｣


｢羽咲に、なにをした…｣


｢ここに。15時00分に来い。｣


｢…わかった。｣


｢ヒントは、出会った場所だ。｣


｢…｣


宇佐木さんは電話を切る。


｢ごめん、愛菜ちゃん、レオン君。警察に電


話して。｣


｢わかり、ました！｣


｢あと、俺に何かあったら。羽咲を頼む。｣


｢え…？｣


どうしてそんな事を言うのだろう…


まさか…


｢愛菜！とりあえず、電話しよう。｣


｢う、うん。｣


宇佐木さんは電話をする。


｢ごめん、優。今暇？援護を頼みたい。｣


そして、


悪夢のような１日が始まる。