rabbit vanira
「すごいね、今の調理室!」


「そうですね。」


実は私も入るのは初めてで、少し感動して


いる。


「君もこの部屋を使うの?」


「いえ、この部屋は調理を選択した人だけな


ので。」


「君は何にしたの?」


「手芸です。」


「ふーん。」


沈黙が走る。


「ねぇ。」


「はい。」


「さっきから言おうと思ったんだけど…」


「…」


「何で、そんなに離れてるの?」
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