rabbit vanira
そんなある日


「ねぇ、しぇんせぇ!」


「んー?なぁに?」


「僕ねぇ…好きな子がいるのぉ…」


「そっかァ…」


「しぇんせぇはいるの?」


「先生?んー…いる、かな?」


「そっかぁ…会いたい?」


「…うん。会いたいね。」


「じゃ、僕と一緒だね!」


「そうね。ほら!お母さんきたよ!」


「あー!ままぁっ!」


「バイバイ。」


「しぇんせぇ!またねぇっ!!」


「うん。」


帰っていく男の子とお母さんか並んで帰っ


ていく姿を眺めていた。


「はぁーっ!」


私は大きなため息をついてしまう。


疲れたぁぁぁ!


その時。


「羽咲先生っ!」


「え…っ?」
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