rabbit vanira
ギクッ…


「なんで?」


「いや、その…」


「もっと近くにおいでよ。」


そう言って距離を詰めてくる。


徐々に甘い香りが強くなる。


めまいがしそうになる。


後ろを振り返ると壁で逃げ場がないよう


だ。


「来ないで…下さい…」


無言で近づいてくる。


息を止め、目を瞑ったその時。


ギュッ!


「ふがぁっ!?」
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