rabbit vanira
「はい、どーぞ。」


「ありがとうございますっ!」


「お幸せにねっ!」


私と南さんは可愛らしい高校生カップ


ルに言う。


「お姉さんとお兄さんこそ!」


「ありがとう。」


2人は、お店をあとにする。


「可愛いね、あの2人。」


私は南さんに言う。


「そうだね。でも…」


南さんは私の方を見ていう。


「羽咲の方が可愛いけどね。」


「…ありがとうございます。」


「ねぇー。チュー!ね?」


「…いい年して…もう、26歳ですよ?」


「いいでしょ?」


「チュー!」


「はいはい…」


私は南さんにキスをしようとする。


でも。


「届かない!」


身長が違いすぎて唇に届かない。


「背伸びしてごらん。」


背伸びをしても届かない。


「かがんでくださいよ!」


「やーだ。」


「じゃあ、キスできませんよ?」


「それも、やだ。」


「じゃあ、かがんでください。」
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