rabbit vanira
鼻をつままれた。


「ふははっ!やっぱ、おもしれー!」


「ちょっと!何するんでふかっ!」


「しかも鼻声になってる!」


何なのよ~!この人はっ!


ぱっ、と手を払い除ける。


そして、たまっていた言葉を吐き出す。


「さっきから何なんです!?」


「何って、何が?」


「とぼけないでください!学校案内を無理や


り私にさせたって言うのに、どこに連れて


行ったって、上の空。もっと反応あるでし


ょ!しかも、鼻をつまむなんて…失礼にも


程があるでしょッ!」


「…」


「ッ!…何か言い返さないんですか?」


「いや…」


彼は驚いた様にじっと見つめてくる。


次は何なんだ…


少し身構える。


もうこの際どっからでもかかってこいっ!


「肩に蜘蛛ついてるよ?」


「う…うぁぁぁぁぁぁぁっ!」
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