rabbit vanira
お店の前まで来る。お店の外にも列ができ
ている。
やっぱり、外に漏れる香りでさえ私には毒
のようだ。
「大丈夫?羽咲。ふらふらしてるよ?」
「大丈夫…」
でも、ガラスのショーウィンドウ越しに接
客している宇佐木さんにを見て、なぜだか
涙が出そうになる。
「やっぱり、似てるなぁ…」
「んー。顔とかそういう意味じゃないよ
ね?」
「雰囲気が…っていうか、まとってる空気が
っていうか…」
「そうかもね…」
私はなんでこんなにも甘いものがダメなん
だろう。
あの日から。
全てが変わってしまったんだ…
ている。
やっぱり、外に漏れる香りでさえ私には毒
のようだ。
「大丈夫?羽咲。ふらふらしてるよ?」
「大丈夫…」
でも、ガラスのショーウィンドウ越しに接
客している宇佐木さんにを見て、なぜだか
涙が出そうになる。
「やっぱり、似てるなぁ…」
「んー。顔とかそういう意味じゃないよ
ね?」
「雰囲気が…っていうか、まとってる空気が
っていうか…」
「そうかもね…」
私はなんでこんなにも甘いものがダメなん
だろう。
あの日から。
全てが変わってしまったんだ…