rabbit vanira
まだ静かな住宅街。
いつもは子供たちでいっぱいの公園も静ま
り返っている。
私は四個あるうちの1番右のブランコに腰掛
ける。
空を見上げると青い葉っぱが重なり合って
屋根のように見える。
その隙間から見える青空が、雲一つ無くっ
て、清々しい。
そっと目を閉じる。
今日の悪い夢が、風の音で浄化されていく
ような錯覚に陥る。
その時。
ふわりと風に乗ってほのかに甘い香りがす
る。
この香りは…
「早いね、散歩?」
「…宇佐木さん。」
いつもは子供たちでいっぱいの公園も静ま
り返っている。
私は四個あるうちの1番右のブランコに腰掛
ける。
空を見上げると青い葉っぱが重なり合って
屋根のように見える。
その隙間から見える青空が、雲一つ無くっ
て、清々しい。
そっと目を閉じる。
今日の悪い夢が、風の音で浄化されていく
ような錯覚に陥る。
その時。
ふわりと風に乗ってほのかに甘い香りがす
る。
この香りは…
「早いね、散歩?」
「…宇佐木さん。」