rabbit vanira
あの日から、宇佐木さんの笑顔が頭から離


れない。


「羽咲っ!おはよ!」


「あれ?なんか機嫌がいい?」


「実は…」


「?」


「彼氏ができましたっっ!」


「えっ!?」


「えへへ♪」


「どんな人なの?」


「うーん。一個上の先輩なんだけどね…好き


だって告白されて…」


「そうなんだ…」


なんか、愛菜可愛いなぁ…


「な、なに?そんなに見つめられても…」


「いや、愛菜可愛いなぁって、」


「!!!」


「?」


「な、なんか、恋をすると可愛くなるってい


うから、かな…なんて。」

「そうなんだ…」


「あれあれぇ!?何か思い当たる節があるの


かなぁ?」


「え?」


「え?って、あるんじゃないの?」


「何が?」


「だから、好きな人がいるって自覚が!」
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