rabbit vanira
「んだよ、おニーサン。彼氏なの?」


「ああ。」


「じゃーさ、彼女ちゃんを俺らにちょっと貸


してよ。」


「そーそー。ずるいじゃん。こーんな可愛い


彼女を独り占めなんて。だから、2時間でい


いよ。な。ちょっとだけ。」


私は恐怖を感じる。カタカタと肩が震え


る。


「俺の女を、ねぇ…」


「な。いいだろ?」


「…お前、誰に言ってんだ?」


「はっ…?喧嘩売ってんのか?」


「彼氏さん、聞き分け悪いなぁ…」


「…」


「無視すんじゃねぇ!」


すると、宇佐木さんの腕の力が強くなった


のを感じる。


私は、後ろから抱きしめられてるので、宇


佐木さんの顔は見えない。


すると、強面3人組の顔がみるみる強ばって


いく。


「お前…それ…」


「あんたは…」


「ヤベェ!殺される!早く逃げるぞ!」


そう言って一目散に逃げていく。
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