rabbit vanira
「羽咲。顔色悪いけど大丈夫?」


「あ、はい…」


「嘘。」


目の前に整った宇佐木さんの顔。


「!」


思わず顔が熱くなる。


「無理しないで。」


「は、はい…っ」


ドキドキが止まらない。


「顔、真っ赤。」


「見ないでくださいっ…」


「かわいい。」


さらにドキドキする。


「好きだよ。」


「…私も、です…」


「ん。」


もう…


宇佐木さんといると、さっきまでの不安な


気持ちが嘘みたいになる。


ああ。


ほんとに大好き。
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