rabbit vanira
「綺麗、ですね。」


夜景が、宝石のように輝いている。


「そうだね。」


「今日は楽しかったです。有り難うございま



した。」



「うん。…って、なんか最後みたいじゃん。


またこよーよ。」


「…はい。」


無理に笑顔を作る。


上手に笑えた、かな…?


観覧車を降りる。


これでおしまい。


言わなくちゃ。


でも…



私は無言で抱きつく。


「羽咲。」


キスされそうになる。


でも。


「ごめんなさい…」


私は宇佐木さんから離れる。


「別れて、下さい…」
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