君の隣で


「おやすみなさい。」



そう言うと、私は市本さんに背を向けて今度こそ家に帰った。



「ただいま。」



と言ってみても返ってくる言葉はない。



「はぁ…。」



“相澤の代わりはいない”



今日の市本さんの言葉を思い返す。



嬉しかった。



市本さんの隣にいて、市本さんが笑ってくれて、今日は夢みたいな一日だった。

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