君の隣で


私が言い終わらない内に、市本さんは私を抱き上げる。



「…ちょっと、市本さん!



最後まで…言わせて下さい。」



あっという間にベッドまで運ばれる。



「悪いな。



可愛い相澤が、いや、遥が悪い。」



そう言うと、市本さんは私にキスを落としていく。



「…っ、いちもっ、市本さん、待って…。」



私の言葉が聞こえていないのか、市本さんが止まることはない。



「市本さん、じゃなくて、名前で呼んでよ。」

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