君の隣で
12
「遥、緊張してる?」
あれからしばらく経って、明日は水井ホームの展示場の日だ。
前日にもかかわらず、二人で残業。
やり残したことはないか最終確認。
「大丈夫。
今まで明日のために休みも削ってやってきたんだから、きっと大丈夫。」
実は、あの日から私たちは休みも取らずに、周りの冷やかしにも一切耳を貸さずに仕事に打ち込んできた。
「そうだね。
終わったらどっか行こうか?」
浩輔がそんなこと言う。