君の隣で


今日の水井ホームからの帰り道、私たちが言葉を交わすことはほとんどなかった。



“どうしてキスしたんですか?”



“私のことどう思ってますか?”



聞きたいことはたくさんあるのに、どの言葉も宙を舞っては消えていく。



悩んでも悩んでも、私は私自身のことすらよくわからなかった。


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