君の隣で
「相澤、ワンピースとか着るんだな。」
「いつもはあまり着ないんですけど、この間買って放置されてたワンピースなんです。
出番がないのはかわいそうなので着けてきちゃいました。」
「似合ってるよ。
可愛い。」
“可愛い”という言葉に顔が熱くなるのを感じる。
「顔赤い。
可愛い。」
そんな私を見るのが楽しいのか、“可愛い”の合わせ技が繰り広げられる。
「…からかってますよね?」
耐えられなくなって、私は俯く。