再会は、健康診断で。
平の社員さんたちは、土日のどっちかは休んでいるらしい。役職のついている高倉さんの旦那さんとか結城さんの旦那さんは、土日も出勤して仕事しているみたいだ。
平根は……平社員なはずなんだけど、休めてないのかな。
「平根さん、和弥くんに俺が働いてんだからお前も働けって言われて、休みなく働いているみたいで。なんかすみません。和弥くん、平根さんのこと気に入ってるから」
あ、そうなんだ。結城さんに申し訳なさそうに謝られて、私は苦笑いしながら首を横に振る。仕事なら、仕方ないもんね。
だけど、そんなに休みなく働いていて身体大丈夫かな。メールくらいしか出来ないけど、あとでメールしておこう。
「かえちゃんの方はまとまりそうなのね。問題は弓野ちゃんの方か……なんで、ああ頑なのかな」
高倉さんがふうっとため息をつく。私と同期の弓野さんは、健診先のお客さんとちょっとややこしい関係になっていたんだけど、今、更にややこしいことになっていてみんな心配している。
毎日、泣き腫らした目をしているし、とにかく元気がなくて見ている方が辛くなるくらいだ。
なんとかしてあげたいけど、いかんせん弓野さん自身が頑にその人への気持ちを認めようとしない。