再会は、健康診断で。
それに反応するようにリビングのドアにほのかちゃんが歩いて行って、開いたドアから少し面長な優しい目をした高倉さんの旦那さんが、笑みを浮かべてほのかちゃんを抱き上げる。
それから私たちを見てびっくりしたように目を見開いた。そりゃ、そうだよね。みんな泣いてるんだもん。
それから猫みたいな瞳が印象的な綺麗な顔をした結城さんの旦那さんが顔を出して、ほのかちゃんに微笑んでからやっぱり私達を見て驚いている。
その後ろから顔を出したのは平根で、久しぶりに見るその姿に自分でもびっくりするくらい心臓の音が速くなった。
真っ直ぐに私を見て一瞬目を見開いてから、うれしそうに微笑んだ平根が、いつもと同じように真っ直ぐに私に向かってくる。
「かえ、やっぱり会えると思ってた。メールしたけど返ってこないからさ」
あっという間に目の前にきた平根に抱きしめられて、久しぶりすぎるそのぬくもりにうれしくなってしまう。だけど、ここは高倉さんのお家だ。
「わ、平根。ちょっ……ここ先輩の家」
焦ってそう言っても、平根は逆にぎゅうっと抱きしめる力を強める。