再会は、健康診断で。
そんな航の筋肉質な背中に手を回して、ぎゅっと抱きついた。
「……ぁっ、航、す、き。んんっ」
「かえ、俺も……好き。やっばい。かえ、かわいすぎる」
航の言葉に、身体の奥底が震える。どうしよう、航のことが愛おしくてたまらない。
「かえ、かえ、好きだよ。もう絶対離さない」
熱い息を吐いた航が、一際強く私を抱きしめた。
航とこうなってるって不思議だけど、そういう運命だったんだなって気もする。
意地悪な航が大嫌いだと思いつつも、時折見せる優しさに困惑して嫌いにはなりきれずにいた。
それに航って、ものすごく優しい……多分。なんかあれだけ人気者だったのがようやく理解できた気がする。
明るくて優しいし、人が自然と集まってくる、太陽みたいな人だ。
あの頃はそんなの全然見えなかったけど、本当にモテてたもんな。航のこと嫌いって思ってたの私くらいかも。
「かえ、好きだよ。俺の事を好きになってくれてありがとう」
航のこういうところ、好きだな。ストレートに想いを伝えてくれるところ。真っ直ぐに私を見つめる瞳が好きだ。
「私も好きだよ」
負けじとストレートに想いを伝えると、うれしそうに微笑んだ航が私にキスをした。