再会は、健康診断で。
「起こしてくれてよかったのに」
「疲れてるんだろうなと思ったから。それになんか……起きてるんだか、寝てるんだかよくわかんなくて」
ん? なんだ、それ。
かえの言葉の意味が分からなくて首を傾げる俺の目に、なぜか乱れているかえの姿が目に入る。
Tシャツは捲れあがっていて、昨日俺がつけた痕と胸が見えている。かなり扇情的な光景だ。
「航が、寝てるみたいなのにキスしたり、胸触ってきたりして。でも疲れてるんだろうなと思ったから起こせなかったの」
う、わ。完璧無意識だ。どんだけだよ、俺。
だけど朝からこんなの見ちゃうと……ちょっといろいろやばい。もう一回、と思うけどかえの身体が心配だ。ここはぐっと我慢しよう。
「かえ、身体平気? もうお腹痛くない?」
頭をなでながらそう聞くと、かえはコクリとうなずいた。それを見てほっとする。