再会は、健康診断で。

かえからも予想外のプレゼントがあって、ちょっと感動してしまう。


焦げ茶色と黒の革を組み合わせてある、ちょっと変わったデザインのキーケースでめっちゃかっこいい。


かえってセンスいいよな。いつもかわいい格好してるし、おしゃれ好きって言っていたもんな。


本当に自慢の彼女だけど、これから自慢の奥さんになるんだよな。


ああ、なんかめちゃくちゃ幸せだ。だけど、俺のプロポーズ大作戦はこれで終わりじゃない。


「かえ、今日は泊まりだから。行こうか、二人っきりになれるところでもっとキスしよう」


やっぱり我慢なんて出来なくて、その場でキスをした俺は唇を離してそう告げる。


「え? 泊まりって……」


目を丸くしてるかえの手をとって、歩き出す。元々今日は俺の家に泊まる予定だったから、荷物も持ってきている。だから、テーマパークの中にあるホテルに泊まることはかえには内緒にしていた。


車を移動して荷物を持ってホテルの中の椅子にかえを座らせてから、チェックインを済ませる。


チェックインを済ませてかえの所に戻ると、かえはまだ目を丸くしたままホテルの中を見回していた。


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