再会は、健康診断で。
「かえ、行こう」
その姿がかわいくてクスッと笑って、手を繋いで部屋に向かって歩き出す。
キャラクターの書いてあるルームキーで部屋を開けて中に入ると、かなり広くて予約した俺がびっくりする。
かえはどんな顔をしてるんだろうと思って振り返ると、また泣いていてちょっと笑ってしまう。
「また泣いてるし」
「だって……こんなの反則すぎる」
ポロポロと涙を溢すかえを笑いながら抱きしめて、チュッと額にキスする。
「だって、一生に一回のことだし。かえが一生忘れられなくなるくらい喜んでほしくて」
「うん、すごくうれしい。ありがとう、航」
すごくかわいい顔で微笑んだかえが、俺の身体にぎゅうっと抱きつく。
ああ、もう本当に頑張ってよかった。ずっと好きだった子と結婚できるってだけで幸せなのに、こんなにかわいく喜んでいるかえを見れて幸せを超えて、幸せだ。
ていうかもう無理。リミッター外れそう。
「もうだめだ、かえ。めっちゃ触りたい」
「え、やだ。航……んんっ」
そのままかえをベッドに押し倒して唇を塞いだ。柔らかくて甘いかえの舌を思う存分味わい尽くして唇を離す。