再会は、健康診断で。
「かえ、本当に愛してるよ。もー、好き好き。超好き」
頬をぐりぐりかえの頬に押しつける俺に、かえはくすぐったいと笑いながら俺の頬を両手で包む。
そのままかえに見つめられて、綺麗なアーモンド形の瞳が真っ直ぐに俺を捕らえる。
「私も愛してるよ。でも、ちょっと……落ち着いて」
「えー、無理。今日は絶対かえから離れたくない。だから一緒にお風呂入ろう」
もうパークの中で夕飯は済ませてきたし、あとはもうかえとの時間を楽しむだけだ。
「え、やだよ。恥ずかしいもん」
一年経ってもお風呂だけは恥ずかしいって言って、一緒に入ってくれないんだよな。一緒に入ったのは初めてのときが最後だ。俺はちょっとそれが不満だったりする。
だから、今日ばかりは俺も譲れない。本気でずっとかえとくっついていたい。今日は『特別な日』なんだから、それが許されるはずだ。
「やだ、一緒に入ろう。もう夫婦になるんだから、恥ずかしがる必要ないでしょ?」
弱いと知っている顔で見上げると、かえは真っ赤になって言葉に詰まる。かわいいなぁ、もう一押しって感じかな。