再会は、健康診断で。
「ねえ、かえ。いいでしょ? なるべく見ないようにするからさ」
嘘だけど。もう、かえの身体なんて隅から隅まで知り尽くしている。
俺が譲る気がないと分かったのか、かえは渋々という感じではあるけどうなずいてくれる。やっぱりかえには強引にいくよりも、甘えたほうが有効だな。
「やった。じゃあ行こう」
気が変わらないうちにとかえの背中を押して、服を脱がせながらバスルームに向かう。
「え、まだお湯貯めてないじゃない」
「シャワー浴びながら貯めればいいじゃん」
その間にかえの気が変わったら大変だ。かえの背中を押して脱衣室に押し込んでブラウスのボタンをひとつずつ外していく。
「わ、航。恥ずかし……」
う、わ。半分脱げかかって恥ずかしがってるとか、めちゃくそそるんだけど。
ぷちっと理性の切れる音がして、壁にかえを押しつけて唇を重ねる。そのままかえの身体をまさぐる俺に、かえが焦ったように抵抗してくるけど無理。止まんない。
「ま、待ってって……こんなところで、んっ」
「あー、無理。待てとかできない。かえ前にして、我慢とかできないわ。あきらめて俺に愛されて」
耳元で囁くと、真っ赤な顔をしたかえが俺を見上げて、あきらめたように背中に手を回してくれる。