再会は、健康診断で。

またしたい……って、バカだろ。そうじゃないだろう、俺。


もうあんなことしちゃだめだ。ちゃんと俺のことを好きになってくれるまで、キスとかしちゃダメ。


ちゃんと謝って、今の俺を見て好きになってもらいたい。


許してもらえるのかさえ分からないけど、また会えたんだから絶対にあきらめたくなんかない。


だけど、どうしたらいいんだろう。俺、完全に西川に嫌われてるよな。今が最低だからこれ以上下がることはないと思ってけど、ちょっと自信なくなってきた。


泣きながら俺を拒絶する西川を思い出して、胸がズキズキと痛む。


ああ、やばい。なんか泣きそうだ。


そんなことを考えていると突然、頭に衝撃を感じて頭を押さえながら顔を上げる。


「いたっ」


「……泣いてんじゃねぇよ。本当、平根ってバカ。お前、やってること犯罪だからな。痴漢と変わんねえから。いきなりキスとか、節操なさすぎだろう」


西川から話を聞いてきたらしい結城さんにそう言われて、俺はさらに落ち込む。


正論すぎて何も言い返せないし、恥ずかしすぎる。