再会は、健康診断で。
それを繰り返すこと数回……意を決して封筒に封をするけどやっぱり不安だ。
これで俺に西川の気持ちは伝わるだろうか。
とりあえず、これを明日高倉さんに渡してまた手紙を書こう。
これだけで許してもらおうなんて虫が良すぎるよな。
俺もまだ伝えたりない。俺の気持ち、西川にもっと知ってほしい。やるだけやって、ダメだったらきっぱり諦めよう。
だから悔いのないように、俺の気持ちを全部西川に伝えるんだ。西川は、もしかしたら迷惑かもしれない。
俺の自己満かもしれないけど、やっぱり伝えたい。
想いを伝えなかったことを、ずっと後悔していたから。今度はちゃんと伝えたいんだ。
「すみません、高倉さん。やっと書けたんでよろしくお願いします」
次の日、書き上がった手紙を高倉さんに渡すと、高倉さんはそれを受け取って優しい笑顔を見せる。
「やっと書けたのか。わかった、預かるな。結城も心配してたから報告だけはしとけよ」
高倉さんの言葉に俺はうなずく。毎日手紙を書けたのか聞かれてたし、ひどいことばっかり言いいながらも心配してくれているのはわかっていた。