all Reset 【完全版】



家が近くで、きっかけは母親の公園デビュー。


そんな前からの付き合いだったりする。


わたしたちは双子みたいに育ち、お互い一緒にいて当たり前の存在だった。


幼い頃の記憶は曖昧だけど、思い出の中には必ず良ちゃんの姿がある。


小学生、中学生、高校生、そして今……。


世間で俗にいう、幼なじみってやつらしい。



そんな良ちゃんに呆れていると、向こうから歩いてくる秀の姿が目に飛び込んできた。


授業の時間を気にしてか腕時計を見ている。



「あっ、秀!」


< 4 / 419 >

この作品をシェア

pagetop