all Reset 【完全版】
四十九日を終えて帰ってきたわたしは、黙ったままノートを机に置いた。
良ちゃんもさっきから一言も喋らない。
あの日から、わたしたちの間に流れる空気は変わった。
ふざけて言い合うことも、思いっきり笑うことも無くなった。
でも、良ちゃんは何も言わずにそばにいてくれる。
その無言の優しさに、わたしは感謝してる。
良ちゃんがいなかったら、わたしはどうしてたのかわからない。
考えると、怖くもなる。
秀と、一緒にいたい……。
わたしは何度も秀を追いかけようと本気で思った。