all Reset 【完全版】
今日おばさんに会って、わたしはおばさんに謝っていた。
本当は今日、秀の家に行くことを躊躇った。
わたしは、秀に会いに行っていいの?
須田先輩の存在。
先輩とわたしの、過去の関わり。
それを考えると、顔なんか出しちゃいけないと思った。
秀を刺したのは須田先輩。
どうして?
秀を帰してよ!
独りになると泣き叫んで、夜は眠ることもできなくなった。
でも、須田先輩を恨むだけの気持ちじゃ済まなかった。
どこに向かったらいいのかわからない気持ちだった。
自分を恨む、誰かを恨む。
そんな単純な気持ちになれなかった。
怒って、恨んで、それだけが単純にできて気が済むなら、よっぽど楽だと思えた。