夏の夜の光
貴斗は私を見つけて、

『みか!!お前ベタベタやんけ!それに足大丈夫なんか?』


立ち止まっている私のところに貴斗が駆け寄ってきた。


『みか!どしたんや?タオル持ってんねんやったらとりあえずふけよ!』


私はまた涙が出てきた。

『なんで泣いてるんや!?』

心配そうに焦っている貴斗の方を見て私は


『…なんで?私一時間も遅かったのにこんな雨の中待ってるんよ?』

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