夏の夜の光
1人で空を眺めていると、人の足音がした!
『誰?誰かそこにいるん?』

暗闇の中で男の人の声がした。

私は
『いますけど…あなたこそ誰?』

と答えた。

『悪い悪い!俺は宮島貴斗(みやじまたかと)ゆうねん!よろしく!そっちは?』


『田嶋みかやけど…』
私は初対面でこんな馴れ馴れしい人に会ったことがなくて、正直戸惑っていた。


『へぇ~みかちゃんやなぁ!よろしく!横座っていいかなぁ?』


『えっ?あっ…どうぞ』

貴斗は真横にドスンと座った。


しんとした空気が私達2人を包んだ。


すると貴斗が
『みかちゃんは何歳なん?』


『17ですけど…あなたは?』


『俺は貴斗や!あなたっていう名前やないで!貴斗って読んでくれ』

『じゃあ…貴斗は何歳?』
私は少し戸惑いながらも聞いてみた。


『俺は二十歳やで!どうや!大人やろォ』


『嘘や!』
私は気づけば否定していた…

『嘘とか言うなやぁ~ほんまやねんでぇ!よくみえへんってゆわれるケドへこむわぁ~』
貴斗はしょんぼりした

『ぷッ…』

私は思わず笑ってしまった。
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