夏の夜の光

気がつけば二時間

2人で話している時間は早くて、気がつけば二時間がたっていた。

『…あぁ楽しすぎるわ!こんなん久しぶりやわぁ』


『そうなん?ならよかった!俺も楽しかった!』


私はそろそろ家に帰らなくてはいけなかった。

『はぁ~…』


『なに?どしたん?なんでため息ついてるん?』


『いゃ…私さぁ~お父さんもお母さんも今いないんだぁ…だからおばさんの家にいるの。おばさんは、お父さんもお母さんも海外に行ってるって言うんだけど。多分嘘なのおばさんもきっといやいや私をあずかってるから迷惑かけれない…私の居場所なんてどこにもないんだょ…』


私がそう言って前を向くと、貴斗はこっちを見て優しそうに微笑んでいた。

『あるやん。居場所。俺と話す場所!俺明日もくるからみかも絶対来いよ…約束!』
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