夏の夜の光
『なんで泣いてるんや!?』


『別に何もないもん…』

貴斗は私の頭をそっと撫でて

『まぁ泣くな!まだ俺はクッキー食べ終わってないからな!』

『うん…』

私は多分嬉しかったんだろう。

人を喜ばせる…

自分にそんな力ないと思っていたから…


美味しいって初めて言ってもらえたから…
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