ビターチョコレート
「意地悪なことなんて言わないよ…俺はみわちゃんがあまりにも変わってなくて驚いた。驚愕した。サイズも全然変わっていないし…」

「それはどうゆう意味よ?」

眉根を寄せて聞き返す。

私がチビだと言いたいのだろうか。

「昔と変らず可愛らしくて驚いた、って意味だけど」

みっくんは赤い顔のままコホンと小さく咳払いをする。

まさかの台詞に私の顔まで赤くなってしまう。

「う…あ…」

思いっきり動揺して喉の奥に言葉がつまって出てこない。

「お、お茶とってくる」

私は逃げるように和室から出て行った。
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