歌姫~♂王子と姫♀のLast love~『完』
「桜井さん、そろそろ本番でーす。」
控え室のドアごしで若いスタッフらしき男の声が聞こえた。
「はい。今いきます。」
「優、ファンわ認めてくれるかわかんないわ。多分、認めてくれないでしょうね。なんせ、愛ちゃんは一般人だし。」
いつの間にか控え室に入っていたマネージャーからの視線。
「あぁ。わかってる。俺が…守るよ。」
「…。」
「いってくる。」
「優、あんた変わったわ。いい目をしてる。…いってらっしゃい。」
え…。
マネージャーからそんなこと言われるなんて思ってもみなかった。
なんか、、、すっげー嬉しい!!
バタン
よし…。やってやるか。