歌姫~♂王子と姫♀のLast love~『完』
ガラガラー
クラスに入ると、みんなからの視線。なんかいつもと違っていた。
ちらちら見てくる人。
コソコソ話しをしている人。
誰も、声をかけてくれなかった。
「あー…美紀!!おはよう♪」
背を向けていたけど、くるっと私に笑顔を向けてくれて、安心した。
「『star』の愛ちゃんお・は・よ♪」
え…
顔は笑っているけど目は笑っていなかった。
「あんたさ、優君と知り合いなんて私聞いてないんだけど。ま、あんたなんて友達すら思ったことないけど。」
何を言われているのかわからなくなった。
静まり返る教室。
私の心臓の音が響いてるのではないかと思うくらいに…
「美紀なに言っ「あー!うざい!!」
ビクッ