歌姫~♂王子と姫♀のLast love~『完』
「愛に私の気持ちわかる?わからないよね。ずっと心の中で笑ってたんでしょう。優様、優様って騒いでた私達みて心ん中では『ばかぢゃん』みたいに思ってたんでしょ。あんたって最低。」
周りの女子からは罵声が浴びせられた。
『美紀ちゃん可哀想だよねー。』『あれだけ仲良かったのにぃ』『てゆーか、優様に近づくほど顔よくないしぃ』
違う…
違う…
違う違う違う…
「…ぅ。違うっ!!私も合コンで助けてもらった時に出会って…」
「へぇ。助けてくれた人、優様だったんだ。」
美紀の顔からは、もう作り笑いすらなくなっていた。
美紀と周りの女子達は、徐々に近づいてきて、私は逃げるように後ずさった。
ーーーートン
後ろは壁。逃げ場はない。