歌姫~♂王子と姫♀のLast love~『完』


ーバチンッ


ついに、美紀の振りあげられた手は、私の右頬を直撃した。


痛みすら感じなかった。体の痛みよりも数倍心のが痛かった。
でも、不思議と涙は出なかった。


ガラガラガラ。


「なにやってるー??ホームルーム始めるぞ~。席付け。」



先生タイミング悪すぎるよ。



………優。助けて。



私はクラスの女子に睨まれながら自分の席に向かった。
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