歌姫~♂王子と姫♀のLast love~『完』
唯一良かったのが、一番後ろの窓際の席だった事だ。
「女子ってひどいよな。」
隣の席からふいに飛んできた声。
「え…」
「あ、悪い悪い。俺、神山隼人っつーんだ。知ってた?まあ、よろしくなっ。」
はにかみながら手を差し伸べてくれたのは、いかにも秀才そうなおっきーな眼鏡をかけてぼさぼさ頭のがりべん君。
しゃべり方と外見がミスマッチ…ー
「あ、今しゃべり方と外見違うじゃんとか思ったでしょ!」
「バレてた?!??」
「やっぱ~り…」
「ごっ…ごめんね!!」
「いや、いいよ。実は俺も芸能界なんだよな。だからこーんなしょぼい変装してるワケ。」
えぇ?!
びっくりで声もでないよ。。。