歌姫~♂王子と姫♀のLast love~『完』
「私も焼き芋食べたいなっ。そーだっ。焼き芋はないけど、さっきメイクさんに貰ったスイートポテトならあるよ♪」
愛は俺の手首を軽く掴んで手のひらに、もうぬるくなってしまった手作りのスイートポテトを置いた。
「さ…さんきゅ。」
こいつ、気づかなかったのか?あんな普通の奴ならわかりそうな嘘。
まあ、俺の前でへらへら笑ってる奴にはわからないか。
「…天然やろう。」
ぼそ
「ちょっと優。今何か言った??」
ギロって睨んでくるけど全然怖くねぇ。
逆に誘ってる風にしか見えねえよ。