歌姫~♂王子と姫♀のLast love~『完』
ガラガラ。
「えー、急な事だが、杉山と神山が転校することになった。2人とも、前で1言ずつ言いなさい。」
教室がザワザワし始めた。
「俺は言うこと無いです。でも、杉山さんはあるらしいですよ♪」
「そんなっ…。」
私が反論しようと神山君を見ると、笑顔を向けていた。
ー…その笑顔が怖いんだって。
美紀は、動揺していた。肩が震えてるからすぐわかる。
「美紀…」
「あ…い……」
「私ね美紀の事親友だと思ってた。それに、私の歌手活動も応援してくれてるんだ。って。だからこの間『友達なんて思ったことない』って言われてすごいショックだった。」
「…。」
教室は静まり返り、みんなの目は私と美紀を交互に見ていた。