歌姫~♂王子と姫♀のLast love~『完』
「でもね、美紀が時々公園まで来てくれてるの知ってたんだよ。」
「愛、、知ってたの?」
美紀は、目をまん丸にして驚いてて、その目からは大粒の涙が溢れていた。
「でも、美紀ったら私が歌い終わるとすぐ帰っちゃうんだもん。……来てくれて嬉しかった。ありがとぉ。」
「あっ…愛、ご…っごめんねぇ。」
美紀は抱きついてきた。やっぱり、私達の絆はこんなもんじゃ壊れないってわかってたよ。
「ライブは呼ぶからね♪」
「う…うんっ。頑張ってね…。グスッ。あたし、昔から愛の大ファンなんだから…ッ。」
「おっ…おめぁらっ…泣かせるんじゃねぇえよぉ…。」
「「「は…?」」」
クラス全員が、一気に声のする方を見ると、すぐに教室が笑いに包まれた気がした。
『ぶっ。』『ちょっと汚い先生~』『あはははっ』『かわい~』
担任は、感動したのかなんなのか、鼻水までたらして大泣きしていたのだ。