歌姫~♂王子と姫♀のLast love~『完』
「今までは、何か仮面でも付けてるんじゃないかーって思うほど、顔作ってたじゃないか。」
「え…えぇ。まあ。」
微妙の顔の作りすら分かるのは、さすがプロだと思う。
「今日の撮影は違った。凄く良いよ。完璧に近い物が撮れた。」
愛のおかげかな。
愛に会ってから、仕事がそんなに苦じゃなくなったのは確かだった。
前、マネージャーにも良くなったって言われたしな。
「愛ちゃんのおかげじゃないか?」
ビクッ…
「お♪図星だな。まぁ、頑張れよ。」
こんの糞カメラマン…。
「別に俺は「愛ちゃん入りまーすっ!!」」
俺の抵抗は虚しく、メイクさんの言葉によって遮られた。