歌姫~♂王子と姫♀のLast love~『完』
ただ、彼女の歌は失恋ソングばかりだった。
公園で聞いた時も
カラオケで聞いた時も
過去に何かあったのか?
俺は、彼女の事だけを考えるようになった。
ー。
「優~!!起きなさい!」
「ん…。」
親の声が響く。
ぁ…。俺は、玄関で寝てしまっていた。
仕事の疲れもあったらしい。
「ぁんたね~、仕事で忙しいのはわかるけど、勉強も頑張りなさいよ。大学には…」
「わかってるよ。大学には推薦で行けるって、学校の先生から連絡なかった?」
「まぁ♪知らないわよ~。もうっ。はい。ご飯。今日も頑張ってね♪」